6月の絵本図書館
6月1日(木)
「でんでんむしのかなしみ」他 新美南吉さんの童話集です。
この絵本の帯に、上皇后 美智子 様のお言葉がありました。
「この話(でんでんむしのかなしみ)は、その後何度となく、思いがけない時に私の記憶に甦って来ました。殻一杯になる程の悲しみということと、ある日突然そのことに気付き、もう生きていけないと思ったでんでん虫の不安とが、私の記憶に刻み込まれていたのでしょう。少し大きくなると、はじめて聞いた時のように『ああよかった』だけでは済まされなくなりました。生きていくということは、楽なことではないのだという、何とはない不安を感じることもありました。それでも、私は、この話が決して嫌いではありませんでした。」
1998年にインドのニューデリー・アシュカホテルで行われた国際児童図書評議会で美智子様が基調講演をされた内容の一部抜粋だそうです。
自分が背負っている悲しみを、どう受け止めたらよいのかわからずに、あちこちを訪ね歩くでんでんむしのお話です。校長室前に置いてあります。いつでも読みにきてください。