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第36回 卒業証書授与式

第36回 卒業証書授与式

3月3日(金)

2018年度の卒業式以来に来賓をお迎えしての卒業証書授与式を行うことができました。

2019年度末に襲ってきた「新型コロナウイルス感染」により、卒業式、入学式、その他多くの学校行事や社会的行事が、縮小・中止を余儀なくされてきました。今年度の卒業生たちは、その未曾有の事態が続く中で、小学校卒業~中学校卒業の3年間を過ごしました。「感染対策のため」に、我慢したり窮屈な思いをしたりしてきた子どもたちです。その学校生活最後となる卒業証書授与式に、来賓を迎え、国歌・校歌そして卒業の歌と声を出して歌えたことは、この上ない喜びです。

マスクを外した姿で卒業証書授与を行うことができました。送辞・答辞・卒業記念品贈呈のために前に立った代表生徒も、マスクを外し、式場に凛として咲く花の如く緊張感とともに感動をもたらしてくれました。これまでは、式の責任者としての校長の役割を果たすことばかり考えていた私です。この日は、この3年間の子どもたちの健気な姿、そして送辞・答辞に込められた思い、決して十分ではなかったであろう3年間の学校の生活や私たちの指導に対しても、心からの卒業記念品を贈ってくださった保護者の方々の思いを考えると、こみ上げるものを耐えるのに苦労しました。

この3年間、全員がそろって歌う合唱は、ことごとくコロナウイルスによって阻まれてきました。徐々に規制が緩和されてきたとは言え、どうしたものか…と迷いました。そうした中、来賓の出席や国歌・校歌の斉唱ができることとなったのを受け、「卒業の歌」も準備をすることにしました。今年度の文化発表会での「学級合唱」は行ったものの、「学年合唱」は全くの未経験。しかも、最初で最後の機会が卒業証書授与式となれば、様々な思いや感情が入りまじり、どのような合唱になるのかと私も複雑な心境でした。しかし、それは杞憂でしかありませんでした。圧巻です。146人の合唱は、300人にも400人にも私には聞こえました。

来賓の方々が、お帰りになる際に口々に「感動!」「ありがとう!」「立派!」「入学式にも是非、出席させてもらう!」と言ってくださいました。式中に放送機器の不具合が発生し、やり直す等一部見苦しいところもあったのですが、それについても「やり直してくれてよかった。すべてをはっきりと聞くことができた」と仰ってくださいました。反省、反省…です。

学校が主催の儀式的行事ですが、卒業生146人が創りあげ、保護者や来賓等出席した方々によって厚みを増した卒業証書授与式になりました。

令和4年度大分西中学校 第36回卒業証書授与式 答辞.pdf

令和4年度大分西中学校 第36回卒業証書授与式 送辞.pdf

令和4年度大分西中学校 第36回卒業証書授与式 式辞.pdf