読書する大分西中生・・・大事なのは本の読み方
10月4日(火)
本校図書館支援員の鷲尾さんから4~9月までの読書量報告がありました。
9月1か月間の読書冊数 7.2冊
4~9月間のトータル読書冊数 38.3冊
(※本校生徒一人あたりの数字です)
大分市全体平均と比較すると「かなり多い」冊数です。
この数字を見て、私の「積ん読」になっている1冊を思い出し、ページをめくってみました。
仙台市教育委員会が調査した「読書量と学力の関係」からは、ある程度までは比例関係にあるそうです。
本校の学力・学習状況調査の結果と読書量は、まさにそれにあてはまると考えられます。
一方で、「読書量は多いけど、学力はそれほどでもない」と感じている保護者の方もいるのではないかと思います。
この仙台市の調査からは、読書量のほかに「読み方」にも大きな関係がありそうだということがわかりました。
一概には「絶対にそうに違いない」とは言えませんが、関係ありそうなのは「睡眠時間」と「読書量」です。
読書をするかわりに睡眠時間を削っている子と、同じ読書量でなおかつ睡眠時間も十分に取れている子の間には、
「読書が学習に与える効果」は違っている…と報告書には書かれています。
興味深いのは、読書時間ゼロで毎日2時間以上家庭学習をする子たちと、読書1時間程度で家庭学習1時間足らずの子たちでは
学習成績(ここでは偏差値を用いています)は、あまり変わらないという結果がでていることです。
私も20年早くこの話を知っていれば、わが子に読書をもっとさせたのに…なんて思いました。
とはいえ、学校の宿題、部活動、塾通い、習い事、お家の仕事分担…等中学生は非常に忙しい毎日を送っています。
なかなかこの調査結果の通りにコトが進むわけではありません。
また、学力と読書の関係を調査した研究や文献は、たくさんあります。この仙台市の調査がすべて核心!というわけでは
ないと思います。
そんなことを考えながら、秋の夜長の読書時間を親子で作ってみるのもいいかもしれません。
私も「積ん読」になっている本を、ちょっとずつ読んでいこうと思います。
校長 上田雄一
※参考文献 「最新脳科学でついに出た結論『本の読み方』で学力は決まる」 青春出版社 著:松﨑泰 榊浩平