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7月の絵本図書館 & 校長コラム

7月の絵本図書館 & 校長コラム

6月30日(金)

かなりの雨が降っています。梅雨末期の大雨がやってきたかもしれません。洪水や河川の氾濫が起きませんように。

さて、今月の絵本は「おとうさんの ちず」という絵本です。

主人公は、戦禍にある国に暮らす少年。

住む家も日々の食べものにも困る状況にもかかわらず、わずかなお金をもって食料を買いに出かけたお父さんが買ってきたものは、パンではなく何と「地図」。「地図」を手にした少年は…。中身は校長室前の本を手に取って読んでみてください。

本校生徒の読書量は半端なものではありません。このホームページでも紹介をしています。火山学者で京都大学の鎌田浩毅教授が「致知」という雑誌の中で次のように述べています。鎌田教授も無類の読書好きで、幅広いジャンルの本を数えきれないほど読んでいるそうです。

その中で「本を読んでも9割がたは忘れていきます。では残った1割は何かと言えば、読んだ内容で自分が変わったことのです。変わらなかったものは、忘れてもいい知識。たった1行でも、僅かひと言でも何か自分が変わってしまうものに出逢えたら、それだけで十分。(中略)好きな本をどんどん読み漁ってください。変わるときは自然と変わっていきます」と書いています。鎌田教授も、偶然に出会った1冊の本で、人生や生き方が大きく変わった人の一人です。

インターネット上にある情報や映像は、刺激的なものもあり、興味をひかれるものもたくさんあります。そんな現在にあって、本校生徒の読書量は、紙で作られた「本」が魅力的であり、知らない新しい世界との出会いを導いてくれるものだと、子どもたちは知っているということを表しているのかもしれません。

「本も人も、出逢う時には出逢うものです。それが思わぬ豊かな人生へ導いてくれます」 鎌田浩毅