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図書館利用 & 校長コラム「学を為す、故に書を読む」

図書館利用 & 校長コラム「学を為す、故に書を読む」

7月3日(月)

14.3冊

図書館支援員から6月の図書館貸し出し平均冊数の報告がありました。14.3冊です。

4~6月の3か月で27.9冊になりました。昨年の同時期は、25.4冊…2.5冊の増です。

今日1日の貸出冊数は、530冊。返却冊数もほぼ同じでした。

写真は、今日の昼休みの図書館利用の様子です。「今日は、少なめです」と図書館支援員 鷲尾さんの話です。

聞くと、今年度で一番貸出冊数が多かったのは1日で770冊だったそうです。(それに比べれば、少なめ…ですよね)

「学を為す、故に書を読む」…幕末に昌平黌(昌平坂学問所)の儒者を務めた 佐藤一斎 の言葉です。

「学」は、学校の教科で学ぶ「解き方」や「教科としての知識や問題の考え方」ではありません。人としてどう生きるか、自分は何のために働くか等々、「自分を創る」ためにどうするのか、それを学ぶために「書」を読むのです…という意味だそうです。

同じ佐藤一斎の言葉に、「少(わか)くして学べば、則(すなわ)ち壮にして為すあり  壮にして学べば、則ち老いて衰えず  老いて学べば、則ち死して朽ちず」というのがあります。

(以下 引用)若い時にひたむきに人間修養の道を学べば、壮年になってひとかどのことができるようになる。壮年になってもなお、学び続ければ、老いても精神が衰えるようなことはなく、むしろ向上していく。そして、老いてもさらに学び続ければ、その魂は朽ちることなく、多くの人々の心を照らす光となる」(引用:致知出版社発行 雑誌「致知」より)

本校生徒の読書量は、この「学を為す、故に書を読む」と「少くして学べば、則ち壮にして為すあり」の実践をしていることにつながるのではないかと思います。図書館支援員の鷲尾さんは、子供たちの「読みたい」に応える本と同時に、「読ませたい」本にもスポットをあて、新刊を購入してくれています。子供たちの読む本のジャンルも、それに応じて広くなっています。

子供たちが読んでいる本は、小説であったり、流行りの話題本であったり、あるいは興味ある教科の本であったりします。今の読書は、老いて自らを光り輝かせるものになるかもしれません。多くの読書が、本校生徒をどのように支え、磨いていってくれるでしょうか。その答えは、いつ見える化するかはわかりませんが、楽しみにしながら待っていたいと思います。