文化庁の「文化芸術による子ども育成総合事業 こどものための文化芸術鑑賞・体験再興事業」の一環として、東京演劇集団「風」による「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」の公演が本校体育館で行われ、全校生徒で観劇しました。
ヘレン・ケラーのストーリーの素晴らしさ、演者の迫真の演技に、生徒たちは真剣なまなざしで見入っていました。プロによる演劇を目の前で鑑賞し、感動を味わうことができたとても貴重な体験となりました。観劇後に、1年生は職業学習の一つとしてバックステージツアーを行いました。興味津々な表情でステージ上の道具や舞台の裏、音響装置などを見学したり、役者やスタッフの方とお話をしたりしていました。文化・芸術に触れた時の感動体験は、豊かな心の育成【校訓:健康】に必要不可欠です。この貴重な体験を与えてくださった東京演劇集団「風」の皆様には大変感謝いたします。
(生徒感想より)
〇このような劇を初めてみました。最初は面白いのか疑問だったけど、劇の最初から面白くて、だんだん感動に変わりました。すごく感動しました。
〇ヘレン・ケラーの物語は私が一番好きなもので、まさか演劇で見られると思っていなかったのでとても嬉しかったです。
〇私自身も思うようにいかないことや将来の不安を感じることがあります。でも、本日の公演で勇気や希望を持つことができました。私もアニーやヘレンのようにあきらめない気持ちを大事にして頑張りたいと思います。
〇中学校生活最後の1年で、このような素晴らしいものを見られたことに感謝です。
〇普段は数十分座っただけでお尻が痛くなるのに、今日は痛さも忘れるほど面白くてびっくりしました。授業やテスト勉強で疲れていたけど、今日の劇で疲れが吹き飛びました。
〇とても感動しました。途中泣いてしまう場面もありました。体育館で非日常を味わうという貴重な体験をさせていただきました。コロナ禍で人と人のつながりが薄くなりつつあるからこそ、お互いを信頼し合い、心を通じ合わせることが必要だと感じました。
〇初めてバリアフリー演劇というものを知りました。後ろに字幕が出たり、手話をする人がいたりしてすごいと思いました。一人ひとりの声量がすごくて圧倒されました。私も将来人前に立って演技をする仕事に就きたいと思っているので、とても尊敬しました。
〇コロナ禍でたくさんの活動が制限された僕たちにとってとてもいい思い出になりました。今日の劇で感じたことを友だちや家族に伝えようと思います。
〇劇を見て学んだ「諦めない心」でいろんなことに挑戦していきたいと思います。
〇「心で通じ合うとはまさにこのことだ」と、涙を流してしまうほど感動しました。私にとって忘れることのできない素晴らしい演劇でした。
~文化庁:事業概要~
新型コロナウイルス感染症の影響により、子どもたちへ文化芸術の鑑賞・体験をさせる機会が失われてきたが、その機会を再興するため、小学校・中学校・高等学校等において、文化芸術団体のプログラムを提供し講演を実施するほか、小学校・中学校・高等学校等が希望する文化芸術団体等との鑑賞・体験教室を開催する場合の支援を目的とする。