【校長コラム No.37 愛は許すこと】
中学校の卒業式当日。担任の先生が、最後のホームルームで、生徒一人ひとりに色紙を手渡してくれました。書かれていた言葉は、全員同じ。「愛は、許すこと」。意味を理解することができず、色紙を冷ややかに受け止めていました。ただ、そのシーンと言葉は鮮明に覚えていました。社会に出ると、多くの理不尽に遭遇しました。理不尽なこと、許せないこと。そんなとき、臥薪嘗胆と過去に執着して怒りを燃やし続ければ、負のエネルギーが頭を占領してしまいます。負のエネルギーは、自分自身も破壊しかねません。これではいけないと見出した術は、葛藤の末に、許すこと。許すことができれば、心に平穏が戻り、未来に進めるようになることを知りました。人の幸不幸を分けるもの、それは、許す強さを持てるかどうか。「愛は、許すこと」。今、この言葉に命が宿りました。