【校長コラム No.31 出会い】
人が一生のうちに、何らかの接点を持つ人の数は、約30,000人だそうです。日本の総人口は約1億2,000万人。人と出会う確率は、わずか0.025%に過ぎないのです。同じ学校や職場で近い関係になる人の数は、約3,000人、親しく会話を交わす人に至っては約300人と、その範囲は驚くほど限定されていきます。数字で確認すると、人との出会いは奇跡だということが実感できます。この出会いは単なる偶然でしょうか。予期せぬ巡り合わせもありますが、その多くは、人生における多数の選択肢を自ら選び取った結果ではないでしょうか。同じ学校や同じ職場に居合わせることは、価値観や目的という選択をした結果の必然です。このように考えると、人生における選択の重要性と、奇跡的な出会いを大切にする責任感を、感じるのではないでしょうか。責任を全うするには、相手のことを考える相手意識と、相手の良さを見出す美点凝視の姿勢が必要です。奇跡的に出会えた相手に対して、敬意を持って接する努力を惜しまないこと。つまり、奇跡的に出会った人と、トラブルを起こしている場合ではないのです。一方、一生の宝物となる人と出会う確率を高めるには、新しい出会いを積極的に求めることも必要です。「人の世の幸不幸は、人と人とが逢うことから始まる」。出会いこそが人生の源流であることは、間違いないのです。