【校長コラム No.22 時間】
生活時間をマネジメント。ビジネスパーソン向けの本のタイトルではありません。これは、小学校の家庭科の教科書にある単元名です。マネジメントという言葉を、小学生にも教える時代なのです。1日は24時間。大切に使いましょうというわけです。権力者やお金持ちでも、時間を買うことはできません。ということは、お金よりも時間が大切だとわかります。ただ、子どもたちを見ていると、時間が足りないようには見えませんので、まだ、時間が大切と言われても、ピンとこないかもしれません。馬の耳に念仏でしょうか。そのため、次のように伝えようかと思います。今できることは今やっておきましょう、今マスターしておきましょう。今やっておかないと、後でやることになります。そうすると、そのときにしたいことができなくなります。今やる必要があることを先延ばしするのは、今のわずかな快楽のため。いいことなど、何もありませんよ。後から、先延ばしにしたつけを払わされることになるのです。逆に考えると、どうせやるなら、早い方がよく、将来やるべきことを、今しておけば、将来の時間を自由に使うことができます。時間が足りない場合は、やらないことを決めなければいけません。そのときに大切なことは、優先順位を正しく考えること。ちなみに、時間がないから睡眠時間を削るというのは、一番してはいけないこと。睡眠時間の優先順位は最上位です。心身の健康を壊してまでやるべきことなど、ないのですから。