251112 <半導体出前授業>
本日、下記スケジュールで、半導体出前授業を実施しました。
まず、最初に、シリコンインゴットの先端部分、シリコンウェーハ、ゲーム機の中身などの現物を見学させていただきました。百聞は一見に如かずという言葉があります。まず、実物、ホンモノをみて、興味を持ってもらいます。
その後、いよいよゲストティーチャーによる半導体出前授業です。ゲストティーチャーは、半導体シリコンウェーハの製造販売をしている株式会社SUMCO(さむこと呼びます)の浅山さんと杉村さんです。お二人とも、小学生にわかるように、やさしくていねいに授業をしてくれました。『私たちの生活を支える半導体』では、まず、生活や教室の中で、どういうものに電気が使われているかを確かめました。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、タブレット、PC、ゲーム機、自動車、大型モニター、電車、信号機、電子黒板などなど。これら電気を使う身近なものは、ほぼ間違いなく半導体が使われているということでした。例えば、スマホ。スマホの登場は2007年。逆の言い方をすれば、半導体がなければ、スマホやゲーム機は作れません。半導体の恩恵なのです。ゲーム機には10億個のトランジスタが使われているという話もありました。身近な電気製品に半導体は使われているのですが、ネジを開けてみないとわからないところに組み込まれていて、見た目にはわからない黒子であるため、半導体はあまり認識されないのかもしれません。『半導体のつくりかた、未来のくらし』では、半導体の材料となるシリコンウェーハの作り方を、紹介いただきました。多結晶シリコンを溶かして、種結晶を回転させながら引き上げる、原料を溶かしてシリコンウェーハにするまで約2週間かかるなど、教えてもらいました。インゴットが2m、ウェーハ1枚の厚さが1mmとすると、2mのインゴットからは、2000枚のウェーハが作れます。SDGsにつながる未来のくらしとしては、この半導体の授業もオンラインで全国の小学生に届けたり、ドローンでものを運んだりなど、より便利でSDGsにつながる未来が語られました。




質問もたくさんしてくれました。シリコンウェーハは1枚いくらですか。およそ、1枚1万円。もっと高いものもあります。初任給の月給は、シリコンウェーハで20枚から30枚くらいだそうです。働いていて、一番うれしかったことは何ですか。例えば、今日のような授業は本当に楽しいです。興味を持って聞いてくれて、やりがいがあります。部下に注意をしたときに、後日、その意図がわかったとお礼を言ってもらえたときにうれしいと感じました。働いていて楽しいですか。働いていると、しんどいこと、たいへんなことと、うれしいこと、楽しいことが、混ざっているように感じます。喜びや楽しみを感じられたときに、やっていてよかったと思います。など、など。
佐賀県伊万里市から大分県大分市野津原までのおよそ200km、将来を担う子どもたちのためになるならと喜んで出前授業を引き受けていただき、本当にありがとうございます。今日の授業は、子どもたちにとって、自分の将来を考えるヒントになったと思います。重ねてお礼申し上げます。