【校長コラム No.19 言い訳】
子どもがよくないことをしたとき、できるだけ朝や午前中は避けて、注意をすることがあります。ここで、子どもの反応は、二手に分かれます。素直に注意を受け入れる人と、そうでない人。後者は、あの人も同じことをしていると言い訳をします。自分だけではない、あの人にも注意をするべき、ということなのでしょう。ただ、自分がよくないことをしている事実は、何も変わりません。人間ですから、誰でも間違いを起こします。真価が問われるのは、その後の行動です。素直に注意を聞き入れることができない人は、残念ながら言い訳をする大人になってしまいます。子どもに対して、最も強く願うことは、言い訳をする大人にだけはならないでほしいということ。言い訳というのは、自分で責任をとらず、人や環境に責任を押し付けること。子どもと大人の大きな違いが責任を取れるかどうかとすれば、言い訳をする大人は、結局のところ、子どものままなのです。言い訳をせず、自分で責任が取れる、かっこいい大人になってほしいと願います。成長するのは、素直な人です。