学校だより No.10 R7/8/6
■伝える力と日常的な平和
今日、平和集会の中で話をする機会がありました。野津原小学校の平和について子どもたちに提案した内容を、お伝えします。野津原小学校の平和を、考えてみましょう。一学期末に学校アンケートに答えてもらいました。笑顔いっぱい宣言のふり返りができている人は9%、友だちがいやがることをしていない人は90%、相手の気持ちを考えた言葉づかいができている人は89%。だいたいできているから、これでいいでしょうか。ここで考えてほしいことは、まわりの人の気持ちです。例えば、おまえと呼ぶ人、おまえと呼ばれる人。実は、登場人物はこれだけではありません。まわりには、これを見ている人がいます。いつも話している相手意識では、まわりの人のことも考えてほしいと思うのです。本人同士はおまえと言われようが、強い口調で言われようが平気な場合でも、それをまわりで聞いている人がいやだと思うことがあるのです。ここで、みなさんに、提案があります。いやだと感じたら、それを、正しく伝えませんか。できれば、それをした人に伝えてほしいと思います。なぜなら、した人は、それがいやなことと気づいていないかもしれないからです。それがいやなことと伝われば、やめてもらえるかもしれません。もしも、した人に伝えるのがどうしても難しい場合は、校長先生や担任の先生に伝えてください。いやと思ったことをいやと表現する力は、みなさんが生きていくうえで、必要となる力です。自分の気持ちを正しく伝えられる人が増えれば、野津原小学校は、もっと、安全、安心で、居心地がよい学校になると思います。そういう状態が、野津原小学校の平和と言えるのではないでしょうか。
■夏休みこそ 対話のチャンス
夏休みは、家族や親戚が集まる機会が増えるのではありませんか。そういう機会があれば、子どもたちに、学校で何を習っているのか、話しかけていただきたいと思います。人にわかってもらえるように説明することは、子どもたちにとって難しいと思います。ただ、そういう対話は子どもたちを刺激し、成長させてくれます。テストの話ではなく、今、何を学んでいるのかを、聞いてみてください。子どもたちは、大人の英会話のように、早く対話を終わらせようとするかもしれませんが、次々と質問を繰り出して対話のラリーを続けてください。何を習っているのかというオープンクエスチョンでの対話が難しい場合は、算数で何を学んでいるかを紹介しますので、これを参考に対話してみてください。1年生は、全部でいくつ、残りはいくつのたし算とひき算、2年生は、長さ、時刻と時間、3年生は、わり算、表と棒グラフを学びました。4年生は、角、概数、5年生は、小数、体積、6年生は、文字を使った式、対称な図形を学びました。このように見ると、今は小学校で習うのかというものが散見されます。表やグラフ、統計に関することは、小学校で習った記憶がありません。文字を使った式は、中学校で習いました。逆に、小学校では文字を使ってはいけない雰囲気でした。ご自身の小学生時代の話も織り交ぜながら、楽しい対話をしつつ、楽しい夏休みをお過ごしください。