250729
今日もよく晴れています。青空がきれいです。今日も、蝉が自分の存在を知らせてくれています。ちなみに、夕方によく耳にするのですが、うぐいすもまだ鳴いていること、ご存知ですか。
一昨日の日曜日に、長崎駅前の立派なコンベンションホール、出島メッセ長崎で開催された『第1回令和の日本型乳幼児教育研究大会 ~ムーブは長崎から~』に参加してきました。現在、小学校では、個別最適な学びと協働的な学びを実現すべく取組みを行っているところですが、その流れは乳幼児教育にも及んでいることを知りませんでした。その勉強に行ってきました。子どものお世話だけに徹していた乳児保育、大人主導の一斉保育から、子どもの主体性、自発性を尊重した教育・保育の実践、子どもが自ら育つ環境構成の実現などに移行しているようです。研究大会では、「令和の日本型学校教育と小学校での具体的な実践」、「令和の日本型教育につながる乳幼児教育の実践」という二つの演題で講義があり、その後、講師による座談会が開催されました。私が受け取った講義内容を整理しておきたいと思います。なお、昨日は、この研究大会に伴って公開保育をしていたこども園を見学させてもらいました。ありがとうございます。
講義「令和の日本型学校教育と小学校での具体的な実践」で、私が学んだことを整理します。順不同ですが、印象に残ったことばです。本物は、続く、広がる、感動を呼ぶ。好きか嫌いかは、自分が決める。良いか悪いかは、社会が決める。正しいか正しくないかは、歴史が決める。自分の頭で考える。人の話を聞いて反応する。小さな勇気を発揮する。話の中で、幼保小連携の大切さ、育ち学ぶ連続性の大切さを述べておられました。具体的には、学校だよりや行事予定を互いに送り合うところからはじめてよいのではないかと言われていました。お互いに関心を持つことが大切ですね。不易は不易(時代を通じて変わらない)。子どもが主語、子どもが真ん中、子どもの未来に責任をもつということは、令和であっても不易。その通りだと思います。野津原小学校の学校経営ビジョンに、児童第一義の学校経営・学級経営を行う学校と掲げています。当たり前過ぎるという指摘もありますが、児童第一義ではなくて教職員第一義になっていないかということにも遭遇しますので、敢えて掲げています。それ、本当に子どものためですか。働き方改革についても話がありました。地域格差、学校格差、管理職格差などありますが、教え子や自分の子どもにすすめられる働き方でないといけないと思います。やるべきこと、やりたいことはあっても、自分が倒れる働き方でよいとは思いません。先生に倒れられると、学校は一番困ります。先生の仕事には明確な終わりはないので、ある程度、時間で管理する必要があると、私は思います。世間では、ブラック職場と言われているが、子どもの笑顔、挨拶、情熱に触れることができる、未来をつくる仕事、自ら成長できる仕事、教職員の仕事は魅力であふれているという話もいただきました。最後に、ハチドリのひとしずくの話をしてくれました。森が大火事。ハチドリは小さなくちばしで水を運んでは火にかけます。それを見ていた他の動物が言いました。「そんなことをして、何になる?」ハチドリの答えは、こうです。「私は、私にできることをしているのです。」ハチドリのような振る舞いができる子どもを育てたいですね。
講義「令和の日本型教育につながる乳幼児教育の実践」で、私が学んだことを整理します。まず、幼児教育の基本という話をされました。キーワードは、好奇心、探求心、工夫、試行錯誤。友だちと一緒に遊ぶことを通じて人間関係を深める、集団があるからこそ達成感、充実感、挫折感、葛藤などを感じることができる、という話もありました。実際の体験が減り、テレビ、インターネット等の視聴覚中心の疑似体験の比率が高まり、人間関係が希薄化してきたが、自発的な活動としての遊びを通した体験が発達を促すと言われていました。教え込むのではなくて、子どもが体験することが大切。文字、数量を機械的に暗記させたり、一人ひとりの思いを置き去りにした一方的な指導は、かえって、興味関心の芽を摘む、という話に、強く共感しました。こども園見学のときに見た日めくりカレンダーには、子どもが自分でできること、やろうとしていることを、大人がするな、と書いていました。通じるものがありますね。子どもは有能な学び手であるから、適切な環境と出会えば自ら進んで学ぶ。ただ単に、遊ばせているのではない。大人が意図をもって遊ばせることが大切。ただ、子どもはその意図を知る必要はない。これらのことばも新鮮でした。環境はとても大切です。ちなみに、まわりの大人も環境の一部ですので、まわりの大人もとても大切です。私の経験ですが、高い語彙力をもつ子どもは、まわりの大人とよく対話していますし、不平不満を言う子どものまわりには、不平不満を言う大人が存在しています。気をつけないといけませんね。一人ひとりがもつ個性、特性を把握して、その子にとって最適な支援を行う、見守る保育が必要。保育者から伝達するのではなく、子ども同士の関わりから、集団的思考力、協働的思考力を育成することを目指していると解釈しました。はっきり言うと、伝達する方が楽ですし、時間も短くてすみます。でも、私も待つことがとても重要と思います。時間をかけた見守る保育。そういう子どもたちが小学校に入学してきたとき、育ちと学びの連続性が必要で壊したくない、強くそう思いました。
まとまりのない整理になったかもしれません。70点くらいでしょうか。もっと時間をかけると点数を高められるかもしれません。でも、スピード感と実際に要した時間から、70点であれば、自己評価ではありますが合格です。如何でしょうか。評価は人がします。