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学校だより No.6 R7/6/26

学校だより No.6 R7/6/26

人生は登山
 5年生が、のつはる少年自然の家で宿泊体験学習に行ってきました。活動の中で、一番大変だったのは登山。登頂を目的に山頂に挑むことをアタックと言いますが、全員、アタックに成功しました。雨乞岳、烏帽子岳、鎧岳。本当によくがんばりました。小学生の登山と軽く見てはいけません。登山口に入ると、いきなり高低差のある階段が何段も続きます。足場が悪い所や落下の危険がある所は、エアーズロックのように鎖を握りながらの登山。この登山にどういう意味があるか、考えてみました。

 人生には必ず困難があります。その困難を回避するのか、立ち向かい克服するのか。立ち向かうと決めたら、簡単に諦めず粘り強く挑戦することが大切。本番で実力を発揮するには、それまでに実力を身につけておくことと、挑戦する気持ちが必要です。全員登頂できた理由は、体力を身につけていたこと、最後まで諦めず挑戦する気持ちを持ち続けたこと、と考えます。登山は学校の中ではできない、人生の疑似体験です。登山当初、マイナスの言葉を言い合いながら登る5年生。最初の休憩の時、のつはる自然の家の指導者の方が、それをたしなめてくれました。脳は自分の言った言葉に左右される、と。脳がマイナスの言葉を聞くと、がんばれなくなる。逆に、脳がプラスの言葉を聞くと、もっとがんばれる。本当にそうだと思います。自分の脳や心を操っているのは、自分の言葉。このことを知れば、マイナスの言葉を使う意味がないことに気づきます。マイナスの言葉は、自分の脳だけではなく、周りの人の脳にも悪影響を与えます。自分も大切。相手も大切。言葉を大切に扱いたいですね。

野津原の将来
 野津原小学校に着任してから、野津原に関係する方々と話をする機会をいただいています。のつはる認定こども園、野津原中学校、野津原児童育成クラブ、のつはる塾、野津原小学校PTA、学校運営協議会。共通して感じることは、皆さんが野津原というふるさとを大切にしていることと、子どもを野津原で育てたいという熱い思いを持っていること。課題は、野津原中学校への進学者が少ないことと、知りました。小学生が中学校に何を求めているのかを知ることが、課題解決の第一歩かもしれません。学校は、挑戦する場、失敗しながらその失敗から学ぶ場です。挑戦できる場面が多いほど、挑戦できる頻度や機会が多いほど、刺激を与えてくれる先生や生徒がいてくれるほど、その学校で生徒は成長するだろうと想像します。学校の規模が大きいほど挑戦できる場面は多くなったり、学校の規模が小さいほど挑戦できる機会が増えたり、規模の一長一短はありそうです。ただ、「野津原の子どもは野津原で育てる」という強い思いは、間違いなく生徒に刺激を与えてくれるだろうと想像します。2024年の出生数は70万人を下回り、68.6万人。6年前の2018年の出生数は91.8万人。これらの比は、68.6/91.8×100=75%です。この統計データから、6年後の児童数は現在の75%と予測できます。野津原の将来を担うのは、間違いなく今の子どもたち、未来の子どもたちです。その子どもたちが一旦は外に出たとしても、将来、ふるさと野津原に帰って来たくなるように、今、何をするべきか、各団体が協力しながら地域全体で考える必要があると思うのですが、いかがでしょうか。