250602
六月、水無月です。水が無いと書きますが、「無」は「の」の意味合いだそうです。すなわち、水の月。田植えにとっては必要な水ですね。さて、先週の修学旅行ですが、雨に降られない修学旅行となりました。二日ともくもりの天気で、日差しも強くなく、雨もなく、ちょうどよい天候に恵まれました。予報では、所々で雨とのことだったのですが、六年生の日ごろの行いのおかげです。全員、無事に元気に野津原小学校に帰ってきましたことを、報告いたします。今日から、学校です。事前学習、現地の学習と並んで大切なことは、事後学習。うまくまとめて、学んだことを自分の血肉にしてもらいたいと思います。何を学んだかは、後ほど、追記します。
修学旅行でよかった点を書いておきたいと思います。バスガイドさんが、6年生のことを知ろうと、簡単な自己紹介を紙に書いてもらうとともに、バスの中でどのように過ごしたいかを書いてもらっていました。その紹介の中で、みんなで歌を歌いたいという子どもがいました。バスガイドさんが、ぜひお願いしますと言うと、翼をくださいから始まって、5,6曲を、元気に合唱してくれました。バスガイドさんは、こんなの初めてと大感激。私も2曲くらいかなと思っていたら、次から次に歌ってくれるので、私も感激しました。バスの中がとてもよい雰囲気になったことは言うまでもありません。佐賀県宇宙科学館や長崎県原爆資料館など、学びの場面では、まじめにしおりに書き込む姿があり、事前学習を活かした学びを真剣にしていると感じました。班活動では、離れないように声かけをしたり協力したりする姿をたくさん見せてくれました。この修学旅行で、多くの学びをしてくれたと感じています。
一方で、言葉づかい、相手意識には、まだ課題があり、卒業までに身につけてほしいと感じました。これから、長崎に行って平和学習をしようとする人が、生きるとか死ぬとかという言葉を容易に使ってはいけません。そういうことを、正しく理解できていない人がいるのは残念でした。生きたくても生きることができなかった人、苦しい思いをして生きている人、そういう人たちに思いをはせてほしいのです。子どもたちには伝えましたので、今後、態度や行動で示してくれると信じます。
平和集会では、野津原小学校が平和な学校、安全、安心で、居心地のよい学校になるように、次のことを伝えました。一つは、きちんと話合いをすること。自分の意見をことばで伝えて、話合いで物事を決めるようにしてほしいと伝えました。自分の意見が伝わらないときに、もういいと話を自分勝手に終わらせたり、ことばではなく力で訴えたりすることがないように、最後まで話合いをするように伝えました。もう一つ、ハムラビ法典について伝えました。目には目を歯には歯を。これは、やられたらやり返せととらえられることが多いことばですが、そうではないと伝えました。目をやられたら目にとどまらず、それ以上にやり返したくなるものですが、目にとどめておきなさい、すなわち、やり返すのではなくて、人を許せる人になりましょうという解釈を伝えました。人を許すのはとても難しいことです。ですが、そういう人が増えれば、学校は間違いなく居心地のよい場所になると思うのです。卒業までに、そういう6年生になってほしいと思います。
余談ですが、修学旅行での写真、カメラマンさんとは別に、素人ですがたくさん撮りました。その数、528枚。お楽しみに。