【校長コラム No.2 勉強と学び】
勉強と学び。違いを意識せずに使われることが多い言葉です。違いを確認しておきましょう。勉強とは、知識や技能を習得するための行為。学びとは、興味関心、好奇心に基づき自発的に知識等を習得する行為。勉強しなさいというフレーズは聞きますが、学びなさいというフレーズはあまり聞きません。学びは自発的なもの、命令する必要がないと理解できます。そうすると、学校でも学びを尊重したくなります。果たして、それでよいのでしょうか。興味関心。これは、何も知らない状態から広げるのは難しくないでしょうか。少しでも知識がある方が、高めたり広げたりできるように思います。例えば、ひらがなを教えてもらったから、ことばに興味を持つようになったという事例。そう考えると、勉強も大切だと思うのです。勉強という言葉を使うときに気になることは、勉強はやらされるもの、教えてくれるものと考える子どもがいることです。やらされ感や受け身の姿勢は、主体性とは正反対のもの。自分の人生の主役は、当然、自分です。主役のシナリオも、主体的に自分で書いて欲しいのです。勉強をきっかけに学びを広めたり深めたりして、主体的に考え行動する児童・生徒に育ってほしい。本当にそう思うのです。