道徳のゴール
どの学年にも、道徳の授業があります。道徳の教科書を読むと、様々な大切なことを学ぶことができます。手元に読む本がないときは、ぜひ、道徳の本を読むことをおすすめします。何度も読めば、発達の過程で、感じ方が変わるかもしれません。さて、実は道徳の授業で気になっていることがあります。それは、道徳の授業でどういう行動があるべき姿かを問われたとき、納得感のある答えは言えるにも関わらず、行動が伴っていないと感じることです。
一般的な内容ですが、振り返ってみます。例えば、うそをつくことに焦点を当てた内容。わかりやすい話で構成されているので、人から信じてもらえなくなるからうそをついてはいけない、などと学びます。例えば、ルールを守らないことに焦点を当てた内容のときは、自分勝手な行動をとると他の人が迷惑になるからルールを守らないといけない、などと学びます。ここまではよいのです。では、この学んだことを行動で示すことができていますか、と問いたいのです。
子どもの課題として、「人によって態度を変える/人を見る」、「人を見下す/こばかにする」を挙げました。直接的に結び付くわけではありませんが、うそをついてはいけない(=正直であれ)、ルールを守らないといけない(=自分勝手はだめ)を理解できている人が、「人によって態度を変える」や、「人を見下す」ことが、よくないことだとわからないでしょうか。きっとわかると思うのです。ですが、そういう行動が散見されます。理解している内容と真逆の行動です。
道徳は決して読み物ではありません。先生の前で、確からしいことを言えばそれで終わり、というのもではないのです。ゴールは何かと言えば、理解し、意識し、行動することです。行動が伴わないと、その道徳からは何も学べていないと言えるのではないでしょうか。よく考えてほしいと思います。子どもたちに、どう伝えていけばよいか、考えています。