AIロボット、ひと月貸します[図書館の本]
図書館の新刊(2025年7月8日受け入れ)である『AIロボット、ひと月貸します(作:木内南緒、絵:丸山ゆき)』を読みました。主人公は、小学4年生の栄太。家族で行った未来科学研究所で、分身AIロボットをひと月借りることになりました。分身AI、つまり自分の分身ですので、自分に代わって家の手伝いをしたり、宿題や、習い事にも行くなど、してくれます。その間、自分は家でごろごろ、好き勝手に過ごせます。テストがある日、学校にも分身AIに行ってもらいます。きっと、使い方としては間違っています。そんな時、テレビで、2045年にAIは人間を超えるというような番組を目にします。栄太は、分身AIに自分が乗っ取られると勘違いしてしまいます。それを分身AIに伝えると、分身AIはそれは誤解と説明します。人のためになるように、データを集めているだけで、人を乗っ取るようなことはしないと。誤解がとけて、栄太と分身AIは親友になります。その時点で、返却期限まで残りわずか。別れたくないと思っても、別れの日が来ました。夏休みの後、二学期に、転校生のAIロボットが、半年間、学校にやってくることになりました。栄太は、ひと月借りた分身AIと似ている転校生に好意を寄せます。AIが人間の知能を上回るのは2045年との予測があり、シンギュラリティと言われています。その日が来るのか、来ないのか、わかりませんが、AIが人間の生活にどんどん入っていくる流れは止められないように思います。今の小学生、中学生は、今の大人以上に、AIとの付き合いが多くなるはず。分身AIや転校生AIロボットなど、そんな時代が本当に来るのかもしれません。未来予想図的な内容の本、楽しく読むことができました。