教育課程研国語部会
10月1日、国語の検証授業をしていただきました。この検証授業でたくさんの学びがありましたので、共有させていただきます。
授業で最も大切なことは、児童が安心して学ぶ環境を提供することだと思います。昨日の検証授業では、終始穏やかに授業を展開されていて、安心して学ぶ環境が担保されていると感じました。授業は、これまでに国語部会で行ってきた指導案審議の結果を考慮して、計画されていると感じました。最も良かった点は、ふり返りです。推敲の単元であったため、対話を通じて自分のオリジナルの考えを表現することは難しかったのですが、ふり返りでは、自分の考えを表現することができます。日常的に授業を観察していると、ふり返りを計画していても時間が足りずにふり返りを実施しないことが多いと感じることもあるのですが、検証授業では、ふり返りまでやれるように、時間配分、時間調整をしっかりされていたと感じました。特によかった点は、児童がふり返りを書く時間が十分に確保されていたことと、先生が児童のふり返りにフィードバックを加えていたことです。児童は、先生からもらうフィードバックで、ふり返りの書き方が向上すると考えられるますので、ぜひ、継続して根気よくフィードバックを続けてほしいと思いました。
国語部会では、次のような子ども像、研究主題、研究仮説を考えました。
〇子ども像 対話を通して考えをもち、自分の言葉で表現することができる子ども
〇研究主題 自分の考えをもち表現できる国語科授業のあり方
~自分の考えをもつための対話的な学習活動を通して~
〇研究仮説 子どもたちが意欲的に取り組める学習課題や、対話的な学習活動を設定すれば、
自分の考えをもち表現することができるであろう
今日の推敲の単元にもつながるのですが、なぜ、話したり、書いたりするのかを、児童には根気よく伝えてほしいと思います。話したり書いたりするのは、自分の意見や考えを人に伝えて、理解してもらうため。数回伝えただけでは伝わらないと思いますが、理解するまで言い続けてほしいと願いします。このことが理解できると、なぜ、推敲が必要であるか、きれいな字で書く方がいいか、相手意識のある書き方ができるようになるはずと思っています。
なお、児童に対して、注意したいこと、伝えたいことはたくさんあると思います。ですが、児童の許容範囲は最大3個程度です。大人でもそれぐらいです。これを超えると、許容できずに、大人でも不貞腐れたりします。ですので、今日、伝えることは最大3個まで。これを心がけたいものです。