ヘレン・ケラー[図書館の本]
図書館にある『ヘレン・ケラー きぼうと夢をとどけた人』(文:楠 章子、絵:佐々木メエ、監修:東京ヘレン・ケラー協会)を読みました。ヘレン・ケラーという名前は、ご存知だと思います。小さいときに高熱を出し、目が見えない、耳が聞こえない、口が聞けないという状態になりました。想像することすら難しい状態です。どうやって、自分の考えを伝えればよいのでしょうか。自分の考えを伝えるには、どうしても「ことば」が必要となります。そのことばですが、指文字で覚えたそうです。てのひらに、文字を書いてもらい、それが、物の名前ということに気づきます。指文字でどんどんことばを覚えます。その後は、点字で学びます。知らなかったのですが、当時のアルファベットを表す点字には3種類もあったそうです。これは点字を読むうえで大きな負担となります。そのため、大きくなってから、点字の統一にも力を注ぎます。ヘレン・ケラーは、成人してからは、世の中の苦しんでいる人たちを救おうと、講演などの活動を始めます。募金でお金を集めて、世の中の苦しんでいる人たちを救います。私は、今日まで勘違いをしていたのですが、ヘレン・ケラーは看護師ではありませんでした。名前を冠した財団が看護師を募集したり、福祉に関わる文脈で混同されたりすることがあるとのこと。文章は正しく読まないといけません。何れにしても、不自由なく文字を読んだり、話をしたりできる私たちは、もっとことばを大切にしないといけませんね。