タイムマネジメント
中堅の先生の資質向上を目的に、タイムマネジメントに関する研修を行いました。先生という仕事は、子どもたちの成長を促し、近くで成長を実感できる、とてもやりがいのある仕事だと思います。しかしながら、世間にはそのようなやりがいについては伝わらず、残業を含めて働く時間が長いというイメージだけが伝わっているように感じます。今、学校では働き方の改善に取り組んでいます。その助けになるのが、タイムマネジメントです。タイムマネジメントを身につけてほしいとの願いから、研修として取り上げました。
まず、業務の課題を定義します。【1】決められた時間で、【2】適切な業務を行うことで、【3】目標を達成する。この中で、何が一番大切でしょうか。間違いなく、【3】目標を達成する、ですね。何のために業務をしているのかというと、目標を達成するためです。目標を達成しないのに、決められた時間で仕事を終わりました、では意味がありません。次に大切なことは、目標を達成するために何をするべきかを考えることです。闇雲に取り組んだり、思いつきで取り組んだりせず、時間をかけてよく考えます。タイムマネジメントというと、時間管理と思ってしまうのですが、ポイントは行動管理だと思います。この取組みをすれば目標が達成できるという仮説ができてはじめて、スケジューリングなどの時間管理に移行します。そういうようなことを資料に整理して、研修を行いました。
なお、働き方の改善については、大きな視点が二つあると考えます。一つは、タイムマネジメント。もう一つは、業務量を物理的に減らすこと。あれもやりたい、これもやりたい、という気持ちはわからなくはありませんが、結局、どれも中途半端になっていないでしょうか。目標を達成するための適切な業務を考えるというところに、不備があるように思います。あれもやる、これもやると無理をすると、ワークラーフバランスが理想とかけ離れたり、自分や家族の時間を犠牲にすることになります。その働き方は、教え子や自分の子どもにすすめられる働き方でしょうか。教え子や子どもにすすめられる働き方を、ぜひ、実践いただきたいと願います。そのためには、これまでとは意識を変える必要があると思います。管理職の協力が必要であれば、協力を求めましょう。