せかいでさいしょにズボンをはいた女の子[図書館の絵本]
この絵本、『せかいでさいしょにズボンをはいた女の子(キース・ネグレー)』は、2年前に勤務していた学校の図書館で、新刊書コーナーで見つけた絵本です。野津原小学校の図書館でも発見したので、懐かしい気持ちで、手に取りました。女性はドレスを着るのが当たり前で、ズボンをはくことが許されない時代がありました。150年くらいま前の話だそうです。そのことをおかしいと考えて、ズボンをはく女の子が現れました。なぜなら、ズボンは女の子にとってとても快適だったから。ズボンをはいて町にでかけると、大騒ぎ。みんなが文句をつけてきます。これまでと違うということに、異を唱える人はたくさんいます。今の世の中でも、同じです。なぜ?、と理由を尋ねると、どうなるでしょうか。きっと、こういう答えです。これまでと違うから。これでは、思考停止です。さて、件の女の子に戻ります。翌日、どきどきしながら、ズボンをはいて登校します。どきどきして教室に入ると、びっくりです。そこには、ズボンをはいた女の子がたくさん。他の女の子たちも、どきどきして登校したことでしょう。これまでと違うことをするとか、自分だけ違うことをするとか、なかなか難しくて、勇気のいる行動です。簡単にできることではありません。ただ、ひとつ、伝えたいことは、これまで通りがいつも正解、というわけではないということ。自分の頭で考えて、自分の意見を持ってほしいと思います。そのために、学んでいるのですから。