【校長コラム No.39 受け身】
「この勉強は、将来、何の役に立つの?」。子どもたちのFAQ(Frequently Asked Questions:よくある質問)です。みなさんは、何と答えますか。この質問を耳にすると、「これまでに優れた授業をたくさん受けてきたはずなのに、この子には学んできたことが役に立っていないのだな」と感じます。残念です。授業を受け身で受けてきた結果ではないでしょうか。役に立つから勉強するという考え方は、損得勘定に囚われた考え方のように思います。そうではなくて、学んだことを、将来、どのように役に立たせるかを考えてみてはどうでしょうか。つまり、役に立つから勉強するという考え方ではなくて、勉強したことを役に立たせるという考え方です。損得勘定だけで嫌々勉強しても、それこそ役に立つ学びは身に付きません。愚問が生まれる所以です。自ら学ぼうという能動的な態度こそが、勉強に必要な態度なのです。能動的に学ぶことができれば、人生のいろいろな場面で、学んだことを活用できると気づくはずです。いわゆるセレンディピティーは、そのひとつですね。セレンディピティーとは、自ら行動し、偶然起きた出来事の価値に気づいて活かす力のこと。受け身の勉強では、偶然起きた出来事の価値には気づけません。受け身が役に立つのは、柔道だけなのです。