【校長コラム No.29 問いを持つ】
最近、子どもたちに伝えたいことは何かと聞かれれば、「問いを持って生きましょう」ということ、と答えます。「問いを持つ」とは、いわば、「考えて行動する」をより具体的に言い換えた言葉です。「しっかり考えなさい」という抽象的な指示よりも、子どもたちにはずっと伝わりやすいのではないでしょうか。趣旨は、誰かに言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、一度自分なりに消化する点にあります。納得できればそれでよく、納得できない場合は、自分は何に引っかかりを覚えるのかを見極めて、自分の意見を整理して述べるということが、大切になってくるのです。ここで、親子関係を想像してみましょう。親子には遠慮がありませんので、子どもが親の意見に反発することも多いことでしょう。実は、この反発こそが、すでに問いを持っている状態なのです。すなわち、親子の対話では、問いを持つ状態ができているのです。後は、この姿勢を、親子関係に留めず、外の世界に広げていくだけです。他の人から何かを言われたときも、親子の対話と同じように問いを持てばよいのです。ただ、それだけです。この問いを持つこと、自分の意見を言葉にすることが、結局は、主体性を持つことにつながると思うのです。ですから、もう一度、言います。問いを持って生きましょう。