家庭学習
学校アンケートに回答いただきありがとうございます。自由記述で記載いただいたものは、管理職で内容を確認したうえで、教職員とも共有し、安全、安心で、居心地のよい学校となるように検討してまいります。学校への要望や意見がありましたら、学校アンケートの時期に関わらず、校長まで連絡ください。
さて、昨日配布した学校だより第20号で、家庭学習が課題であることを記載しました。学校がすすめている家庭学習の時間は、(学年+1)✕10分間です。6年生の場合、70分。この家庭学習には、正直なところ賛否両論あると思います。それは、量より質ということと、学習は主体的であるべき、という点です。本来、子どもたちが、主体的に学習するのであれば、宿題を出したり、家庭学習について言及する必要はないと思っています。主体的に学習していれば、単元末テストはほぼ満点をとれると思います。本校の実態を見ると、残念ながらそのような結果は得られていません。もうひとつ心配なことは、学習習慣がないと、中学校や高校に進学したときに苦労するということ。小学生の間は、ほとんど家庭学習をしなくても学習で苦労しない子どもは一定数います。しかしながら、学習が深くなると、同じようにはいきません。
さて、家庭学習に戻りますが、机の前に70分座りましょう、と言っているわけではありません。集中して取り組む10分と、ただ机の前に座っている10分とでは、全然違います。繰り返しになりますが、本当は、学習の時間ではなく、学習の質を問いたいところですが、それが極めて困難です。そのため、目安として学習時間をひとつの目標として示しています。主体性については、よく、こんな話をします。「馬を水辺に連れていくことはできても、無理に水を飲ませることはできない。」これを勉強におきかえると、机の前に座らせることはできても、無理に勉強させることはできない、となります。本当にそう思います。本人に勉強する意思がなければ、勉強にはなりません。このあたりのことを、もう少していねいに、子どもたちには伝えていく必要があると感じています。
大人の三大後悔のひとつが、もっと、勉強しておけばよかったです。今の子どもたちには、後悔してもらいたくありませんし、自分の可能性を広げてほしいとも思います。この文脈で、やはり家庭学習は大切だと思うのです。また、ご意見あればお寄せください。
