251202
6年生は、算数で、拡大図と縮図の学びをしていました。木の高さを、縮図を利用して求めます。人が木を見上げる角度が35度。木まで10mあります。これを、木までの長さを10cmとした縮図に描きます。35度の直角三角形を描けば、高さが7cmでした。ということは、木の高さは7m。最後に、自分の背の高さを足してあげて、7m+1.4m=8.4m。木の高さが8.4mと求まります。縮図を使うと、便利ですね。ノートの上で、木の高さやビルの高さなどを求めることができます。
6年生は、社会で、文明開化について学んでいました。日本の近代的な学校制度である学制が公布されたのは、明治5年、1872です。最近、創立150年という小学校を耳にしたことはないでしょうか。学制が公布されてから造られて今も残っている小学校は、おおよそ150年となります。明治の時代になって、西洋の考え方、西洋の制度や技術、食べ物などが広く紹介されるようになりました。これが、文明開化です。欧米に追いつこうという意識が、一気に広がったのでしょう。あんパンは、日本と西洋のものをうまく組み合わせた例のようです。大分県中津出身の福沢諭吉先生。有名な「学問のすすめ」の著者です。「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らずと言えり」あまりにも有名な文章です。人間は生まれながらにして平等であること、生きていくには学問が必要であることを述べています。勘違いしてはいけないことは、生まれたときは平等ということ、学ぶ権利があるということ。学ぶことは、義務ではなくて、権利です。子どもたちには、主体的に、学んでほしいと願います。ちなみに、牛鍋やカレーライスは西洋の食べ物。明治の人の食生活も、一気に変わったのではないでしょうか。
5年生は、国語で、『やなせたかしーアンパンマンの勇気ー』の学びをしていました。正義とは何か、を考える授業でした。やなせたかしは、戦争が終わってからもずっと、「正義とは何だろう。」という問いが頭から離れなかったそうです。どの国も、自分たちこそが正しいと思って戦争をする。でも、戦争は結局、殺し合い。正義の戦争なんていうものはない。やなせたかしはそのように考えます。5年教室では、まず、自分の考えを書きだします。グループの代表の人が発表してくれました。「すべての人に幸せを分け与えること」「困っている人を助けること」「命を救ったり守ったりすること」いろいろな意見が出ました。担任の先生は、具体的にどうするかを尋ねていました。どうやって、幸せを分け与えるのか。どうやって、助けるのか。どうやって、救ったり守ったりするのか。言葉だけではわかりませんので、具体的な行動、イメージを子どもたちに聞いていました。やなせたかしが考える正義は、「人に食べ物を分け与えること」やなせたかしには、食料をほとんど口にできなかった戦争体験があります。私は、「何かうまくいかないことがあったときに、人のせいにしない、環境のせいにしないこと」がかっこいい大人であり、正義だと考えます。正義と聞くと、人に何かをすることと考えがちですが、まず、自分が、人や環境のせいにしない、自分で責任をとれる人になることが正義ではないかと考えます。もちろん、いろいろな考え方があります。