【校長コラム No.17 聞く読書】
聞く読書は、ずいぶんと世の中に浸透してきたと思いますが、ご存知でしょうか。聞く読書という言葉は、どこか矛盾する言葉のようですが、本の朗読サービスのことです。その昔、カセットテープやCDに録音されたオーディオブックというものがありました。英語の勉強も兼ねて利用していた日が懐かしいです。音楽のサブスクが流行りだしたころ、本の音源もサブスクで提供されるようになりました。今から思うと、サービスとしては不十分でしたが、車の運転中に読書ができるというメリットに惹かれて、ほぼサービス開始から利用しています。当初は、聞ける本の数が少なく、一ヶ月に聞ける本の数にも制限がありました。ところが、今は、新刊本も聞けたり、聞き放題だったり、さらに言えば、著名な俳優が本を読んでくれたりします。繰り返しになりますが、自動車運転中に読書できるとうのが画期的です。電車で通勤、通学する人にもおすすめです。働いていても、十分、本が読めます。聞く読書は、加齢による目のトラブルで本を読むことが難しくなった人も救ってくれます。もちろん、読む読書を否定するわけではありません。紙の本をめくるのは至福の時です。ただ、紙の本を読む以外に、聞く読書という選択肢が増えたことが喜ばしいのです。本や選択肢のある人生は、素敵です。ちなみに、今年の四月から聞いた本を数えてみると57冊。一ヶ月当たり8冊。今聞いている本の続きが気になるので、帰ります。