みどりのしっぽのねずみ[図書館の本]
図書館の入り口に紹介されていた『みどりのしっぽのねずみ(作:レオ・レオニ)』を手にとりました。ねずみが平和に暮らしているところに、町からねずみがやってきます。町のお祭りのことを教えてくれました。お祭りの日には、仮面をかぶって音楽に合わせておどります。自分たちも、お祭りをしようと準備します。仮面を準備するねずみがいる中、しっぽをみどりいろにするねずみもいました。夜になって、仮面をかぶっておどります。自分たちがかわいいねずみであることを忘れておどし合います。平和な世界が一転、憎しみの世界に変わります。ある日、よそから来たねずみに、仮面を取ればいいと言われます。仮面を取ると、自分たちがかわいいねずみであることを思い出します。憎しみの象徴となった仮面を燃やします。平和な世界が戻ります。ただ、みどりのしっぽのねずみは、そのままです。人も、戦うときに、仮面で装うことがあります。ただ、力で抑えつけたものは、いつか、別の力でやり返されます。まず、間違いありません。そう考えると、仮面を準備するよりも、対話力を身につける方がよいと思うのです。