【校長コラム No.11 思い込み】
夏休みが終わりますので、気楽なコラムをお届けします。みなさんは、道で犬に出くわしたとき、身構えたり緊張したりしませんか。私は、幸か不幸か危機管理が身についているため、必ず身構えます。こちらに犬が向かって来たときにどういう行動をするかをシミュレーションしながら考えます。愛犬を散歩されている方は、よく言われます。「うちの犬は,絶対に噛みません」。それを聞いて,みなさんは、安心しました、となるでしょうか。私は、そのセリフでは安心できない体なのです。なぜ、絶対に噛まないと自信を持って言い切れるのか、聞きたくなります。まさか、犬から聞いたわけではありませんよね。これまでに一度も噛んだ所を見たことがないから、これからも噛まないと思いますよという思いが、いつの間にか、うちの犬は絶対に噛みません、に変換してしまったのではないでしょうか。そうだとすれば、誤変換です。うちの子に限ってという言い方もそうですが、思い込みはよくありません。過去の事実は、将来を保証するものではないのです。ですので,絶対に噛みませんと言われても、私の危機管理センサーは鳴り続けているのです。そう言えば、飼い犬に手を噛まれるということわざがあります。どうか、気をつけてください。ファーストバイトがご主人様というのは、洒落になりません。