ありとすいか[図書館の絵本]
図書館にあった『ありとすいか(作・絵 たむらしげる)』を読みました。ある夏の午後、ありが、すいかを見つけます。丸いすいかではなくて、八分の一くらいに切られたすいか。果肉が真っ赤でおいしそうです。これを巣に運ぶために、仲間のありを呼びに行きます。全員で運ぼうとしますが、びくともしません。賢いありがいました。小さく分割して運ぶことを思いついたのです。ありの巣は、すいかであふれます。これは、あまり賢くないですね。残りのすいかは、全員で食べてお腹は満腹。緑色のすいかの皮は、軽くなったので巣の近くまでみんなで運び、スライダー遊びに興じます。ありの視点、目線で、すいかをとらえています。ありからすると、すいかは巨大な食べ物。よく、鳥の目、虫の目と言われます。俯瞰的な見方と、ミクロに集中する見方。多面的な見方ができれば、今まで気づいていなかったことにも気づきます。多面的な見方を心がけたいものです。