わたしがすき[図書館の絵本]
図書館にある『わたしがすき(安藤由紀)』を、読んでみました。主人公は、子猫のココ。自分がすきなことを、教えてくれます。まず、自分の名前。自分が使っている身の回りのもの。コップなど。でも、その後に、自転車にうまく乗れずこけてしまったというような失敗や、寂しいことも教えてくれます。お母さん、お父さんは、うまくできないことも全部含めて、自分を好きと言ってくれます。そのおかげで、自分も、失敗することや寂しいことはあっても、自分が好きと教えてくれます。自己肯定感という言葉は、混同しやすいのですが、自己効力感とは違います。自己効力感は、特定の目標を達成するための能力を自分が持っていると認識する感覚。一方、自己肯定感は能力とは関係なく、自分自身を無条件に肯定的に評価する感覚。失敗することがあっても、気が沈むことがあっても、何があっても自分を肯定的にとらえます。自己肯定感が高いか低いかは、子どものときに受ける大人の影響が大きいようです。この絵本のように、すべてを受け入れて愛されていることがわかると、自己肯定感が高くなり、逆に、何かができるなど条件つきで愛されたり、愛されることがなかったりすると、自己肯定感は低くなるようです。まわりの大人が気をつけないといけませんね。